おしょりん
藤岡陽子の小説「おしょりん」を実写化したドラマ。福井県に眼鏡産業を根付かせた実在の兄弟・増永五左衛門と幸八、二人を支えた五左衛門の妻・むめの姿を描く。監督を務めるのは『妻の恋人』などの児玉宜久。『TAP THE LAST SHOW』などの北乃きい、『僕と彼女とラリーと』などの森崎ウィン、『まともじゃないのは君も一緒』などの小泉孝太郎のほか、津田寛治、榎木孝明、佐野史郎らが出演する。 明治37年、福井県・足羽郡。むめは、麻生津村の庄屋の長男・増永五左衛門と結婚し、育児と家事に追われる毎日を送っていた。あるとき、五左衛門の弟・幸八が勤め先の大阪から帰り、五左衛門に村を挙げた眼鏡の製造を持ち掛ける。今後、活字文化の普及で眼鏡が必需品となり、冬に収穫のない農家の仕事にもなると説かれ、五左衛門は村民を集めて眼鏡工場を開き、むめも夫たちを支えるが、卸問屋から出来が悪いと突き返され資金難に陥ってしまう。